研究室概要

OUR VISION
"脳のようにデータの処理と記憶が融合した
新しいコンピュータを創造します"
脳のようにデータの処理と記憶が融合したデータ中心のコンピューティング、CiM (Computation in memory) を研究しています。人の認識は完璧ではありません。画像認識・音声認識などの統計的機械学習応用に向けて、ある程度の不正確さ・エラーを許容することで、リアルタイム処理や極限までの低電力化を実現するApproximateコンピューティングを研究しています。これから到来するAI時代においては、単一の技術ではソリューションになりません。応用・社会実装までを理解し、LSIのハード・制御ソフト・機械学習から応用まで、分野を越境し異分野をCo-designする人材を育成します。
AIの進展、IoTのアプリケーションの広がりからデータの属性が変わってきています。現在のデータセンタではデータ量が膨大な「ビッグデータ」が処理・記憶されています。一方将来のデータは、データ量が膨大でかつ時々刻々変化して処理・記憶される「ファストデータ(リアルタイムデータ)」になります。そのため今後はリアルタイム制御、セキュリティ・見守り、自動運転など応用が広がります。時々刻々変化する膨大なデータ(ファストデータ)を即時に処理・記憶するコンピュータの実現を目指して、私たちはメモリ中心のデータセントリックコンピューティングの研究を行っています。

PROFESSOR

竹内 健

東京大学大学院 工学系研究科 電気系工学専攻
東京大学 工学部 電子情報工学科
東京大学大学院 工学系研究科 システムデザイン研究センター

1991年
東京大学 工学部 物理工学科卒業
1993年
東京大学大学院 工学系研究科 物理工学専攻 修士課程修了
1993年
東芝 研究開発センター ULSI研究所 研究員
2003年
スタンフォード大学 経営大学院修士課程修了(MBA)
2006年
東京大学大学院 工学系研究科 電子工学専攻博士(工学)
2007年
東京大学大学院 新領域創成科学研究科 基盤情報学専攻 准教授
2008年
東京大学大学院 工学系研究科 電気系工学専攻 准教授
2012年
中央大学 理工学部 電気電子情報通信工学科 教授
2020年
東京大学大学院 工学系研究科 電気系工学専攻 教授(現職)
物理学から電子工学、コンピュータサイエンス、MOT(技術経営)まで全体を最適化して新しいコンピュータシステムを創造する。好奇心のおもむくままに様々な分野、産業界/大学を越境する人生になりました。最終的にどこに行き着くかわからないからこそ、技術も人生も面白い。
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